結論からいうと、

スピーゴラの1足目・フルブローグと

スピーゴラの2足目・ダブルモンクと

イルミーチョの1足目・パンチドキャップトゥを

手放しました。

ビスポーク靴を買い取ってくれるところが

それぞれ5万円前後で引き取ってくれました。

腸が切れたことはありませんが、

まさに断腸の思いです。

理由としては痛くて

結果的に履かなくなったからです。

プロに計測してもらい、

作ってもらったビスポーク靴ですが、

自分の足はO脚なので、

外側に強い負担がかかります。

計測して仮縫いをちょこっとやったぐらいだと

外側への圧力に対応できてなく、きつく感じるのです。

履き始めは馴染むのだろうと楽観的に考えていましたが、

月日が経過するにつれて、

馴染むとかのレベルではないと思うようになりました。

これは作り手側の問題ではなく、

足の問題、もっと言うなら歩き方の問題です。

靴をオーダーして、10年近く経ちますが

最近気づいたことですね。

そして痛いのに履くという概念は自分にはありません。

健康第一。

よって完成から1年以上の経過観察を経て手放しました。

自分の手元においておくのも

ひとつの考え方かと思いますが、

靴にとってそれは不幸でしかありません。

やはり、靴は履かれてナンボ。

家で飾られるより、

次の持ち主のもとでガンガン履かれたほうがいい。

自分はそういう考え。

靴が合わなかったことに関しては

もちろん、残念でしかありません。

数年、数十万円かけ、プロが全力で作っても合わなかった。

ただ、自分もベストの努力をしたし、

作った人もベストを尽くしてくれた。

誤解してほしくないのは、

スピーゴラもイルミーチョも

世界でも指折りの素晴らしいシューメーカーです。

ただ、結果として合わなかった。

それは誰のせいでもありません。

靴道は険しく、厳しく、でも楽しいって

恵比寿のマックで女子高生が言ってましたし、

仕方のないことです。

長くなりましたが、

この経験値を無駄にしないためにも

トライ・アンド・エラーを繰り返し、

次、作ってもらう靴こそ、

ベストの靴になると信じるだけです。

写真はスピーゴラの3足目・Uチップ。