ナポリのサルトリアを追った映画である「O’Mast」を観ました。
O’Mastというのは、ナポリ語で「マスター」を意味し、
熟練した職人、師匠、ボスなど様々な意味を持っています。
このドキュメンタリーは、
ナポリに現存する最後の美点といっても過言ではない、
「ナポリ仕立て」の伝統と文化を追う。
時を超越したかのような主人公の男たちは、
外見からは知りえない細部へのこだわりなど、
自然と生み出されてきた仕事への哲学を魅せてくれる。
また、我々がすぐに思いつくようなステレオタイプの
「危険な」姿ではない、知られざるナポリの顔も映し出されている。
紺碧のナポリ湾もいいが、世界有数の仕立て屋たちが、
強すぎる日光を避けた室内にて、次々と登場する。
ミステリアスな業界の、
究極の美しさが収められた映像である。
つい先日、フィレンツェでpittiuomoがありましたが、
そういったいわゆるファッションとは
程遠い世界が同じ国のイタリアに根付いているのだとよくわかりました。
イタリアの古典的なファッションが好き人は観ておくべき
ドキュメンタリーかと思います。
構成もシンプルで非常に観やすかった。
自分はiTunesでレンタルしました。
おすすめです。