ふと過去のブログを見返していて、
肝心なことが抜けていることに気がつきました。
それが「イルミーチョ」で靴を注文したときのことが
書いていないということ。
「移動編」や「宿編」や「キーケース編」は書いてあるが、
オーダー編がないという失態。
オーダーから2ケ月遅れで、書こうと思いますが、
まあ思いついただけ、よかったとしてください。
記憶も少し薄れかかっていますが、
それだけ客観的に書くことができます。
はい。
物事のいい側面だけを見るのは得意なんです。
まず、現地フィレンツェでオーダーするためには
もちろん、メールで予約をとりました。
イタリアのお店に行ったら、海外のトランクショーだった。
深谷さんがいない!
そんなことは許されませんので。
で自分の仕事を調整して、深谷さんの予定を確認。
たまたま自分が開けることができる期間が
深谷さんがイタリアにいるときと重なったのでアポイント。
人通りの少ない路地裏にあるお店は
グーグルマップですぐにわかりました。
お店に行くと深谷さんが1人で店内に。
挨拶もそこそこに、質問しながらモデルを決定。
値段は1足目は3500ユーロ(462000円、1ユーロ=132円で計算)で、
2足目以降は3000ユーロとのこと。
記念すべき1足目は
ダークブラウン、内羽根のセミブローグにしようと思っていましたが、
話を聞いた結果、
ダークブラウンのパンチドキャップトウに変更。
ここで印象深かったことのひとつに
採寸が非常に丁寧だったということ。
自分が思う自分の足の特徴として
①右足の甲の骨が出ている。
②両足の踵の骨の位置が低い。
③右足の小指が、左に比べて出ている。
主なところで、この3点だと思っています。
①は採寸しながら深谷さんにすぐに話をしましたが、
②、③は口にしませんでした。
①は絶対に伝えておかないといけないと思ったのですが、
②、③はそこまでではないかと思っていたんです。
また、これまでのオーダーの経験から
職人さんにはあまり、あれこれ言い過ぎないほうが
いいと思ったというのもあります。
それでも採寸の触診のときに
②、③と指摘されました。
このことは自分の中では、少し感動的なことでした。
いい当てられたのは初めてのことだったので。
もうひとつ今になっても覚えていることは
トウについてです。
それまではラウンドにしようかなと漠然と考えていましたが、
話をしていると、自分の足から作ると
ラウンドではなく、少しだけチゼルトウになるとのこと。
普通はラウンド、チゼルと選べると思うのですが、
深谷さんの考えでは
足の形で
必然的にラウンド、チゼルが決まるということ。
初めてそう言われて、
深くうなずいてしまいました。
確かにそれのほうがデザイン的にもいいのかもねと。
写真はお店のショーウィンドーの写真です。
白ヌバックのクロコダイル、シングルモンク。
ショーケースに映える、アーティスティックな靴です。
と、こんな風に思い出しながら
書いていると次の渡伊予定である2016年2月が楽しみになってきました。
マイルも順調に貯まっていますし、後は日程を調整するだけです。