魔法の靴

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最近、よく思うのが

完璧な靴なんて存在しないということ。

数年前まで

フルオーダーさえすれば

履きやすくて、

かっこ良くて、

歩いているだけで、

気分が高揚する。

そんな魔法のような靴が

手に入ると思っていた。

そんな靴が

世の中のどこかにあると思っていた。

それは日本かもしれないし、

ブラジルかもしれないし、

イタリアかもしれないのだが。

でも、靴のオーダーを経験するにつれて

そんなものはないというのが

身にしみてわかった。

本当に。

ビスポークをしようが、

「ここがちょっと、、、」

「これさえ、こうなれば、、、」

「いや、そうじゃないんだ、、、」

と必ずどこかにイチャモンをつけたくなる。

本当にキリがない。

数学の話かなんかで

「10センチという長さは

頭の中にしか存在しない」

というのに似てる。

つまり、公称10センチでも

しっかりと測れば10.000001なわけで。

正確には10センチではない。

で靴に話を戻すと、

自分にとって完璧な靴は

頭の中にしか存在しないということ。

でも、その完璧に近づける努力は

怠りたくないんです。

可能な限り、完璧に近い靴を

1秒でも早く、

1歩でも早く、

手にしたいと思う。